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botanical days

風の強い日々が続き、庭木は少し風の勢いに疲れているようだ。
春先に、木桃の樹がうちにやってきた。
けれど我が家の庭は、コンクリートに穴を開けただけの、ちょっと大きめの金魚すくいの盥くらいの大きさしかなく、しかもいざ植えようとしてわかったことなのだが、深さ20センチほどしかなかったのだった。

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botanical days

銷夏といえば、私が小さい頃は大人数で海か山へいくのが常であった。両親とその友人たちは、どうも穴場を見つけるのが得意な人達だったようで、人の集まる海岸や山の川縁などを避け、あまり人の踏み入れないような場所をうまく見つける。そういう場所は拓けたところと違い、岩陰や樹々が多く、とても静かであった。

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botanical days

 「竹」と聞くと、それだけで深みのある蒼い香りを感じる。
香水にも竹の香りを使っているものがあるので、私の記憶にはその香りの印象が強くなってしまっているかもしれないけれど、おおよそ本物の竹の匂いの記憶と相違はないだろうと思う。
 楊萬里のこの詩では、竹藪の中で鳴いた虫の声に微かな秋の気配を感じている。竹藪に虫の声。そんな風に想像しただけでも、十分に涼を感じることができる。

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